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い資産運用のために

 確定拠出年金は、ある種の将来のための投資です。将来への投資を確実に自分の利益として増やしていくには、どうしたらいいのでしょうか。投資失敗によって逆に資産が減ってしまうのでは、と心配する人もいるかと思いますが、賢く投資を運用することで、確実に資産を増やすことができるのです。ここでは投資におけるリスク軽減の方法を主として解説していきたいと思います。

 投資におけるリスク軽減には、まず(1)分散投資、(2)長期投資、(3)定時、定額の月掛け投資が挙げられます。確定拠出型年金は、毎月掛金を拠出し長期的に運用する制度であるため、(2)および(3)の運用方法を活用できる仕組みになっていることから、(1)の分散投資が重要になってきます。これを図にすると以下のようになります。

(1)分散投資

複数の商品への投資

(2)長期投資

再投資による複利運用

(3)定時・定額の月掛け投資

ドル・コスト平均法

* 分散投資が重要になってくるのは例えば最近まで話題になった株式投資の事例を考えると分かりやすいでしょう。一つの企業のみや、一種類の業種の中で様々な企業の株を保有していると、その業種全体の景気が落ち込んだときには、その業種に関わるほぼ全ての企業の株価が下がるために、大きな損失を被ります。しかし、数種類の業種に分散させて株を保有すれば、一つの業種の景気が下がっても、もう一方の業種が好調、或いは業績を維持していれば、損害はある程度少なくて済みます。これと同じことがこの確定拠出型年金の投資運用にも言えるのです。これが分散によるリスク軽減です。

資産配分におけるチェックポイント

 自分の収入の中から何%の金額を個人年金に当てるのか、どこに許容限度の線引きするのか、ということは投資をする前に明確に設定しておくべきです。ここではその線引きの際にポイントになる項目を紹介します。

1.年齢

 一般的に年齢が高くなるほど長期投資による時間分数の効果があまり期待できないことになるので、リスクを抑えた運用が必要になります。 また、収入や保有額が少ない場合も、リスクを抑えた運用が必要です。

2.投資知識

 知識や経験が豊富であれば、仕組みの複雑な商品への投資も可能です。

3.リスク許容度

 経済的、精神的にどの程度の損失までなら耐えられるかを考え、そのリスクに応じた資産配分を決定することが必要。

年齢に応じた資産配分のポイント

(1) 20代~30代

  • ・投資期間は30年~40年程度
  • ・結婚、子どもの教育、マイホームの購入などといったイベントを考慮した資産運用が大事
  • ・老後資金の運用については、資金の運用期間が長期にわたるため、比較的高いリスクをとった運用も可能

(2) 40代

  • ・投資期間は20年程度
  • ・子どもが大学に進むなど、教育資金が家計の大きなウェイトを占める時期になる。マイホームを購入した場合はローン返済も考慮に入れた資産運用が必要
  • ・老後資金の運用については、20代~30代の頃よりリスクが低い商品を考えることが必要

(3) 50代

  • ・投資期間は10年以下
  • ・定年が近づいているため、資産を減らさないことを考慮することが必要
  • ・老後資金の運用については、安全性の高い商品にシフトしていくことが必要

*上記に挙げた資産運用の考え方はあくまで標準的なモデルも示したに過ぎず、加入者の家族構成や生活環境によってリスク・リターンの配分を変える必要があります。また、マーケットの状況も変わるので、それに続いて資産のリスクの大きさも変化します。よって資産配分は固定的に考えるのではなく、様々な要因を反映した投資環境の変化に柔軟に対応しなければならず、場合によっては投資の内容を見直す必要もあります。自分に最適な資産配分は自分にしかわからないということを肝に銘じておくべきです。

運用状況のチェックポイント

 ここまで投資する際の資産配分、投資するまでに考慮すべき点について述べてきました。ここでは実際に投資した後に日々注意を向けるべき項目を挙げていきます。

情報のチェック

  • ・株式や債券などの値動きの激しいマーケットについては、できるだけニュースに接して状況を理解するようにする
  • ・年金や税制の変更も考えられるので、それが自分の年金にどのような影響をもたらすのかということに対して常に注意を払うことが大切
  • ・新たに魅力的な商品の登場といったニュースも、資産運用に大きく影響する可能性があるために重要

運用成績のチェック

  • ・有価証券や保険など運用成績が変動するものはその成績をチェックする必要
  • ・運用に際して負担している手数料や費用、税金の額もチェックし、コストが大きくなり過ぎないように気をつける必要
  • ・自分が投資した商品の成績が悪い場合にはその原因を検討し、ときには自分の判断を見直すことも必要
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